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受けて識る

受けて識る

相手を合理的に崩していく流れは、転じて自身の身体を最適に遣う軌道と等しい。
腕を引き出されて崩されたなら、受け手はそこから正拳突きの理合を学ぶことができる。
柔の稽古は手渡しでの伝授になり得る。
だから受け手は力まない、固めない。
力ずくでの拒絶は、手解きの機会を自ら捨てることにもなる。


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手の智恵

手の智恵

チンクチ、ガマク、ムチミ。
いずれも琉球の手、古伝空手に伝わる概念だそうだが、俄かに合点がいった。
剣の要もまるで同じだ。
ガマクで抑え、チンクチで備え、ムチミで斬る。
今まで理解できなかった型の意味が次から次へと氷解した。
流儀が違えど言葉が違えど、およそ人の身体で体現しようとするものは皆同じになるということか。


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精神統一、無念無想、心の在り方は様々な言葉で表現されるけれども、
武道において求められるそれは突き詰めると相手に対する自身の情報のゼロ化、おそらくそういうこと。


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初心に還らない

初心に還らない

言うまでもなく、いつになっても基礎は大切。
僕自身今でもよく構えや素振の独り稽古をする。

でも、それは右も左もわからず基本と呼ばれているものを繰り返すしかなかった初心の頃とは意味が違う。
むしろ、新しく気づいたより高度な動きや感覚を、基礎に返して根本から書き換えるために行なっている。

より滑らかな立ち方、歩み方、肚から起こる力の流れ、そういうものを見つけるたび、それ以前に基礎だと思っていたものの質が余りにも低かったことに気づかされる。
基礎をアップデートする必要が生まれる。
新たに出会った、正しいと思われる原理に反しないように、丹念に基本を書き換える。
根がきちんと更新されれば、そこから張り巡らされる枝葉もともに改められる。

基礎も、応用も、常に循環させてゆく。


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滞らず

滞らず


決して定点を作らず、全身のあらゆる部分が動き続ける。
絶え間のない体重移動が、相手の裡にまで纏わりつく重さを生む。

それがどうやら真に速いということ、重いということ。


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丹田球

丹田球

ここ最近の身体感覚。
骨盤部の可動から生じる外丹田球によって創られる外形の円弧と、内丹田球の回転からスリングのように射出される力の伝達。
この辺が何となく感じ取れたら初段、てくらいにしようかな。


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あえて、体力について

あえて、体力について

体格や筋力に頼らない武を目指していても、それでもなお最低限の体力は要る。
自分が体力に依存しない闘い方を選択したとしても、だからといって体力に優れた相手が途端に無力になるわけでもない。
肉体の盛りを過ぎたら引退、というのとは違う在り方を夢見るのなら、むしろなおのこと、体力の向上、衰え、そういったものには真剣に向かい合う必要がある。


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ぶつからない

ぶつからない

ぶつからない動きとは、ぶつかりを避けることではなく、ぶつかっていない箇所を活かすこと。
霊厳洞の教えがようやく腑に落ちた。


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半身

半身

純度100%の右半身ないし左半身は、裏を返せばもう一方の半身がまるで仕事をしていないということになる。
大切なのは同時に逆を活かすこと。
右は左を、左は右をそれぞれ内包する。
突き詰めれば正眼に至る。


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間と中心

常時抑えを外さないこと。
圧が逸れれば間を取られる。
中心と間とは不可分。
付けに基づかない勘頼みの粗野な間を、萬葉塾では恃まない。


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プロフィール

ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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