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上虚下実

上虚下実

上肢を蕩かし、その重さを支えるはずの下肢の力さえも緩めていく。
あり得ないことだが、自身の重心が骨盤を過ぎ、膝を過ぎ、地面に達してなおも落ちていく感覚。
脚力を鍛える、体勢を低くする、そういったものともまた違う。
身体を比重の大きい液体に変えていくようなイメージ。

そこまでなら誰でもできる。

その重みを保ったまま、動く。
動作に伴って生じる浮力を常に統制し、重心を低く保ち続ける。
対人で試せば、御しがたい心の乱れがすぐに身体を浮き上がらせようとするのがよく解る。
心が浮けば相手の動きを見失う。
逆に、落ち着きを保てば己の所作は見えにくくなる。

上虚下実の下は、下半身よりもさらにその先。


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無拍子を考える

無拍子

真に速いということは、濃淡を乱さないということ。
陽の瞬間にこそ、陰を活かすということ。


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会員向け稽古動画

限定動画

ここ最近、会員限定で動画の配信を行なっている。
本来ならば家での自主練はやりたい人がやりたいように工夫してこそ意味があると思うのだが、満足に稽古場が開けない現状では止むを得ない。
ただし、お手本を示して逐一やり方を指南するというよりは、共有しておきたい基本的概念や技術体系の全体、そういうものを俯瞰しながら、初心者も上級者も何かしら得るものがある内容にしていきたいと思っている。


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PESTER

PESTER

『相手に力をぶつけるんじゃなくて、自他を含めた総体としてのバランスで捉えたいんですよ。
ペスターみたいな感じ。』

何言ってんだか解んなかった会員各位、こちらです。
油獣ペスター
彼我一体の極致。

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受けて識る

受けて識る

相手を合理的に崩していく流れは、転じて自身の身体を最適に遣う軌道と等しい。
腕を引き出されて崩されたなら、受け手はそこから正拳突きの理合を学ぶことができる。
柔の稽古は手渡しでの伝授になり得る。
だから受け手は力まない、固めない。
力ずくでの拒絶は、手解きの機会を自ら捨てることにもなる。


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手の智恵

手の智恵

チンクチ、ガマク、ムチミ。
いずれも琉球の手、古伝空手に伝わる概念だそうだが、俄かに合点がいった。
剣の要もまるで同じだ。
ガマクで抑え、チンクチで備え、ムチミで斬る。
今まで理解できなかった型の意味が次から次へと氷解した。
流儀が違えど言葉が違えど、およそ人の身体で体現しようとするものは皆同じになるということか。


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精神統一、無念無想、心の在り方は様々な言葉で表現されるけれども、
武道において求められるそれは突き詰めると相手に対する自身の情報のゼロ化、おそらくそういうこと。


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初心に還らない

初心に還らない

言うまでもなく、いつになっても基礎は大切。
僕自身今でもよく構えや素振の独り稽古をする。

でも、それは右も左もわからず基本と呼ばれているものを繰り返すしかなかった初心の頃とは意味が違う。
むしろ、新しく気づいたより高度な動きや感覚を、基礎に返して根本から書き換えるために行なっている。

より滑らかな立ち方、歩み方、肚から起こる力の流れ、そういうものを見つけるたび、それ以前に基礎だと思っていたものの質が余りにも低かったことに気づかされる。
基礎をアップデートする必要が生まれる。
新たに出会った、正しいと思われる原理に反しないように、丹念に基本を書き換える。
根がきちんと更新されれば、そこから張り巡らされる枝葉もともに改められる。

基礎も、応用も、常に循環させてゆく。


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滞らず

滞らず


決して定点を作らず、全身のあらゆる部分が動き続ける。
絶え間のない体重移動が、相手の裡にまで纏わりつく重さを生む。

それがどうやら真に速いということ、重いということ。


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丹田球

丹田球

ここ最近の身体感覚。
骨盤部の可動から生じる外丹田球によって創られる外形の円弧と、内丹田球の回転からスリングのように射出される力の伝達。
この辺が何となく感じ取れたら初段、てくらいにしようかな。


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プロフィール

ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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