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ジムで鍛える

ジム

最近、週1くらいのペースで近所の市立体育館のトレーニングジムに通っている。
マシンのみでフリーウエイト(バーベルとかダンベルとか)が一切無いためか、本気のマッチョの方はほぼおらず、健康目的の中高年が主な客層というのんびりした雰囲気だ。

さて、武術家は筋トレをすべきであるか? というのはしばしば投げかけられる問いである。
曰くちゃんと稽古をしていればそれで充分、不自然に鍛えれば技の質が落ちる、などと言う人もいる。

あれこれ試みた上で僕の意見としては、少なくとも現代の武術家はちっとは鍛えた方がいいんじゃないか、と思う。
いくら力に頼らないと言ったって、江戸から京都まで歩いて行っちゃう時代の人とはそもそもの土台が違い過ぎる。
毎日肉体労働してるような人ならともかく、大抵の現代人は相当熱心に鍛えてようやくあの時代の及第点といったところ、じゃないかなあ。


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ストレッチ

ストレッチ

武道家のくせに、僕はもともと身体が固い。
日々のストレッチは何年も欠かしていないが、ある程度から先は一向に柔らかくならないままでいた。
それでも古武道の動きに関してはどうにでもなっちゃうのだけれど、やっぱりいっちょ前にハイキックとか打てるようになってみたい。

そしたら先日、整体師である妻が
『腸腰筋を伸ばしてみたらいいんじゃないかな』
と一言。
腰部から骨盤辺りの奥にある深層筋だ。
今までとは違うストレッチのやり方を教えてくれた。

それを実践してからものの数日、身体が目に見えて変わった。
楽に脚が開くようになり、倒せなかった上体が骨盤から前傾できる。
そもそもの固さの原因と、ストレッチで狙っている部位が合っていなかったのだ。

僕は今まで、ストレッチは根気良く続けていれば結果が出るものと思っていたのだが、違った。
壁にぶつかったまま同じやり方を繰り返していても駄目だった。
柔らかくならない理由は他の部位にあるかもしれない、と考えて、別の方法を工夫しなくてはいけなかったのだ。
何事もちゃんと頭を使って、その上で継続しなくては意味がないのだと改めて思い知った。


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タバタの苦痛

タバタ

心肺機能の強化のため、週に四回程度タバタ式トレーニングを行なっている。
鍛えている人の間では結構有名だと思うが、20秒間の全力での運動と10秒間の休憩を8セット程繰り返し、4分で燃え尽きるまで追い込むというもの。
稽古の一環として強制しているわけではないので、付き合ってくれる会員は高校生が一人だけ。
かなりきついトレーニングなのだが、そこには体調の良し悪しの影響もあり、何だか調子が出ない日は身体を重たく感じながら、いつも以上に苦しい思いをすることになる。

ところが終了直後の脈拍を計ってみると、そういう時の方が心拍数が低いのだ。
普段よりさらにしんどい苦痛に耐えた気がするのに、それほど心肺を追い込めていない。
感じる苦痛に対して割に合わないじゃないか、と不思議に思っていたのだが…よく考えると当たり前かもしれない。

心拍数が上がらないから、酸素を充分に全身に送り込めていないからこそきついのだ。
苦しい割に心臓に効いていない、じゃなくて、心臓がちゃんと回転していないから苦しいのだ。
苦痛そのものが目的ではなく、あくまで心肺に高負荷をかけて鍛えるトレーニングなのだから、充分にエンジンが働かないことによる苦痛は必ずしも適切な効果に結びつかないようだ。

そして、体調を狂わせ、運動効率を下げる元凶も分かっている。
ポテチだ。
タバタ前に普通の食事を採ってもさほど影響はないのだが…油のせいなのか?
ポテトチップスは数時間前に食べても顕著に身体が重くなる。
素材の味を活かした、湖池屋のじゃがいも心地でも駄目だった。
おいしいんだけどな、アレ。


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ぶたの学校

ぶたの学校


…っていう夢でクスクス笑って明け方の四時に目が覚めた。
スゴクない?


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家伝の宝刀

伝家の宝刀

数年前、法要で妻の田舎を初めて訪れる機会があった。
聞けば江戸末期の古民家をリフォームして暮らしており、ぶっとい梁は150年以上前のものそのままだそうな。
お宝でも眠ってたりはしないかとわくわくしながら行ってみると期待通り、親戚の一人が
『そういえば蔵から出てきた爺ちゃんの刀があったはずだ』
と言う。
ものすごいわっくわくしながら待っていると、まずは鹿の角でできた立派な刀掛台が、続いて大小一組の日本刀が現れた。

ほ、欲しい。
でも血縁でもない僕がずうずうしいだろうか。
そもそもこの刀、ちゃんと登録はされているのか。
どこだっけ、未登録の刀剣は警察に持ってくんだっけ。
でも審査に通らなくて裁断されちゃうこともあるって聞いたことあるぞ。
ならいっそこっそりと、でも違法刀剣はまずいか…

激しく思考を巡らせながら鞘を払うと現れたのは、
ただの模造刀
であった。


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日舞の先生

日本舞踊

以前、日本舞踊の小さな流派で事務員として働いていた時期がある。
その稽古場にさる大流派の先生が外部講師として招かれていたのだが、まあ気取らず話しやすい普通のおばちゃんであった。

ところがある時、内輪の踊りの会があり、そこでプロのカメラマンに撮られた舞台写真を見て驚いた。
その先生が踊っている最中を写した一連の写真が、ひとつ残らず絵画のように決まっているのだ。
常に肩の力が抜け、すっと綺麗な軸が立ち、崩れた瞬間が一枚もない。
他の弟子や自流の師範らを写したものと見比べたが、ここまで隙を見せない人はいなかった。

相手を斃すための武と美を表現する舞とでは、もちろん求められる在り様は違ってこよう。
それでも自分とは異なる分野で、確かなものを身につけてきた方だというのはよく解った。
そしてその先生は五大流派のひとつに属していたが、その中で特に高名というわけでもなかったのだ。
あの人が隠れた名手であったのか、あのくらいの踊り手はざらにいるものなのか、そこのところは存じ上げない。


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ジョギング

ジョギング

小さい頃から長距離を走るのは得意で、一番速かったのは高校二年の時。
毎朝始業三十分前に登校しては一人で走り、冬には学内のロードレースで準優勝した。

あれから二十年、ランナーとしては今や見る影もない。
速く走れるよりも闘って強くあることを目指して鍛えた結果、体重は10kg以上増えた。
古武道に出会ってしまったおかげで、走ることそのものを目的として熱中することももうない。
今は三日に一回くらい、隣駅まで行って帰ってくる程度の軽いジョギングを続けている。

それでもやはり、定期的に走っていると調子がいい。
古武術ならではの遣い方に偏った身体が自然と引き締まり、整う感じがある。
たまにはいくらか筋力を恃んで、心肺を急き立て、地面を蹴って進むことも必要なようだ。


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武士の家計簿

簿記

とりわけ毎年この時期になると実感するのだけれど、身につけておいて本当に良かったと思う技能は『簿記』である。
僕はたかだか日商簿記2級を持ってる程度だが、この知識がなかったら道場の収支をどうやって取りまとめていたか解らない。
もともとは大学で履修した会計学の講義がめちゃめちゃ面白かったことから検定を受験し、加えてその後日本舞踊の稽古場の雑務・経理担当として実務に携わることができたのも幸いした。
月謝の管理や、稽古道具の仕入・販売等、必要な会計処理は全部この職場で身につけた。

是非、学校を出る前に誰もが基礎的な経理の知識を身につけておいた方が良いとつくづく思う。
人の下で働くにせよ、自分で事業を興すにせよ、最低限の仕組みを知らないとどこかで損をすることになる。
古武道なんかできなくても生きていけるから、それより簿記のお勉強をしよう。


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膝の痛み

膝

ここしばらく、ジョギングのたびに両膝に軽い違和感があって困っていた。
日常生活では問題ないのだが、走ろうとすると膝関節がすっぽ抜けるような感じの痛みがある。
どうしたものかとあれこれ考えて、脚の前面、大腿四頭筋のトレーニングを少々取り入れてみたところ…
あっという間に治ってしまった。

ここからは推測でしかないけれど、どうやら古武術の動きの中で臀部・ハムストリングスといった背面側の筋肉ばかりが発達して、拮抗筋とのバランスを欠いていたようだ。
脚部前面の強化は歩法を妨げる、くらいに考えていたのだけれど、うむ、やはりどんな体術も特化が過ぎると健康を害する。
大腿四頭筋、再評価中。


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Samuraience

Samuraience

萬葉塾ホームページのURLを決める際、何かいいのはないかと考えて、 "Samurai" と "Science" を組み合わせて造語しました。
仙腸関節、二重螺旋、重心移動、距離感、角度・・・様々な要素から古武術を徹底的に科学する。
その上で一周廻って、全て融けて曖昧になり、自然の理に逆らわないだけなのじゃ、みたいになるのが理想かな。


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プロフィール

ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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