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打太刀

打太刀

二人一組で行なう型稽古において、先手を取り、型を導く役割を担う打太刀(うちだち)。
萬葉塾では、剣術の基本型においてこの打太刀に就く程度の技量をもって、五級と定めている。

打を務めるにおいて大切にしてほしいのは、きちんと自身の技術を高める稽古をすること。
対となる仕太刀(しだち)は、自分よりも下位の相手になる。
勝つだけならば容易いからこそ、その余裕は足の運び、体重の移動、剣の軌跡、攻防の間、自身の動きのあらゆる細部を検証し改善することに振り向ける。
初心の相手に応じた加減は、決して動きの質を落とすことではない、と知る必要がある。
格下相手の稽古を通じて、格上にも通用する技術を身につける工夫をする。


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上虚下実

上虚下実

上肢を蕩かし、その重さを支えるはずの下肢の力さえも緩めていく。
あり得ないことだが、自身の重心が骨盤を過ぎ、膝を過ぎ、地面に達してなおも落ちていく感覚。
脚力を鍛える、体勢を低くする、そういったものともまた違う。
身体を比重の大きい液体に変えていくようなイメージ。

そこまでなら誰でもできる。

その重みを保ったまま、動く。
動作に伴って生じる浮力を常に統制し、重心を低く保ち続ける。
対人で試せば、御しがたい心の乱れがすぐに身体を浮き上がらせようとするのがよく解る。
心が浮けば相手の動きを見失う。
逆に、落ち着きを保てば己の所作は見えにくくなる。

上虚下実の下は、下半身よりもさらにその先。


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ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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