
二人一組で行なう型稽古において、先手を取り、型を導く役割を担う打太刀(うちだち)。
萬葉塾では、剣術の基本型においてこの打太刀に就く程度の技量をもって、五級と定めている。
打を務めるにおいて大切にしてほしいのは、きちんと自身の技術を高める稽古をすること。
対となる仕太刀(しだち)は、自分よりも下位の相手になる。
勝つだけならば容易いからこそ、その余裕は足の運び、体重の移動、剣の軌跡、攻防の間、自身の動きのあらゆる細部を検証し改善することに振り向ける。
初心の相手に応じた加減は、決して動きの質を落とすことではない、と知る必要がある。
格下相手の稽古を通じて、格上にも通用する技術を身につける工夫をする。
古武道萬葉塾HP
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