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タバタの苦痛

タバタ

心肺機能の強化のため、週に四回程度タバタ式トレーニングを行なっている。
鍛えている人の間では結構有名だと思うが、20秒間の全力での運動と10秒間の休憩を8セット程繰り返し、4分で燃え尽きるまで追い込むというもの。
稽古の一環として強制しているわけではないので、付き合ってくれる会員は高校生が一人だけ。
かなりきついトレーニングなのだが、そこには体調の良し悪しの影響もあり、何だか調子が出ない日は身体を重たく感じながら、いつも以上に苦しい思いをすることになる。

ところが終了直後の脈拍を計ってみると、そういう時の方が心拍数が低いのだ。
普段よりさらにしんどい苦痛に耐えた気がするのに、それほど心肺を追い込めていない。
感じる苦痛に対して割に合わないじゃないか、と不思議に思っていたのだが…よく考えると当たり前かもしれない。

心拍数が上がらないから、酸素を充分に全身に送り込めていないからこそきついのだ。
苦しい割に心臓に効いていない、じゃなくて、心臓がちゃんと回転していないから苦しいのだ。
苦痛そのものが目的ではなく、あくまで心肺に高負荷をかけて鍛えるトレーニングなのだから、充分にエンジンが働かないことによる苦痛は必ずしも適切な効果に結びつかないようだ。

そして、体調を狂わせ、運動効率を下げる元凶も分かっている。
ポテチだ。
タバタ前に普通の食事を採ってもさほど影響はないのだが…油のせいなのか?
ポテトチップスは数時間前に食べても顕著に身体が重くなる。
素材の味を活かした、湖池屋のじゃがいも心地でも駄目だった。
おいしいんだけどな、アレ。


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武術と運動神経

武術と運動神経

今でこそ古武道の先生として偉そうに身体の遣い方を教えているが、実は子供の頃から運動は大の苦手だった。
逆上がりも後転もできないまま義務教育を修了し、ボールを投げれば5m離れた相手にストライクが入らない。
手元に残っているスポーツテストの結果表によると、握力は中3で20kgしかなかった。
長距離走だけはそこそこ速かったが、それ以外は何をやってもずっと最下位レベルであったと思う。

そういうわけで、今の僕がやっていることは素の身体能力ではなく、全て意識的に積み重ねた技術によるものだ。
如何に立つか、如何に歩むか、如何に上げ、如何に下ろすか、逐一理屈を考え抜いて感覚を作り込んだ。
そもそも武術というのは自分より優れた相手を想定したところから始まるのだから、心身の遣い方を根本から作り変えていく過程は誰にとっても等しく険しい。
生来の運動神経に自信がない人も、どうぞ遠慮なく門戸を叩いてほしい。

萬葉塾会員の中には日体大の卒業生もいる。
地の運動能力で言えば僕なんぞが身体の動かし方を教えられるはずがないのだが…
術とは不思議なものである。


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プロフィール

ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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