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肉体を虐める、の続き

肉体を虐める、の続き

少年部に体力強化のための補強運動を導入したことは『肉体を虐める』の回に書いた。
やり方は色々試してみたところ、中段廻蹴でのタバタトレーニングに落ち着いた。
全速全力の蹴りを20秒間連続、そして10秒間つかの間の休憩、これを8セット連続で行なう。
きっちりやればこれはメチャメチャきつい、3セット目くらいでもう喋ることもできないほどに息が上がる。

取り組み始めてから二ヶ月、少年部が目に見えて変わった。
初めのうちは必死になって汗水垂らすのが格好悪いかのように斜に構えて見せたり、苦しくなってくるとふざけて逃げに入ったりしてしまっていたが、次第に全力を出すことを躊躇わなくなってきた。
あんなに無理、無理言っていた小4男子が「もっと追い込みたい」とまで呟きだす始末だ。
それに伴って稽古全般への姿勢も大きく進歩した。
騒いで走り回るようなこともなくなり、子供にとっては退屈かと思っていた居合の型稽古にも、諦めず頭を使って取り組めるようになってきた。

彼らの精神的成長とトレーニングとの因果関係は証明できないが、やはりこれが大きな一因になっているのは間違いないと思う。
ただ格好良い技を手っ取り早く身に付けるばかりが武術ではない、ということがやっと伝わった。
月並みな物言いだがやはり、肉体の苦痛に自ら進んで挑むことで鍛えられるものがあるのである。


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旋棍(トンファー)

旋棍①

最近、一人でよく稽古してるのはトンファー。
琉球の武器で、短棒を握った手の内を緩めて先端を振り出し、前腕の延長のように打撃して使用するものらしい。

旋棍②

その難易度の高さゆえに実戦性を疑われたりもするようだが、それ以前に拳打の訓練具としての効果が非常に高い。
剣とは勝手が違う素手の打撃はさほど得手ではなかったが、扱っているうちに感覚が掴めてきた。
力んで握り締めれば廻らないし、手首のスナップに頼れば山なりになる。
トンファーの先端を直線で飛ばそうと思うと、自然と肚から肩胛骨から連動して拳頭を撃ち出していく動きになる。

道具がより良い身体の遣い方を教えてくれる、そんなこともある。


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ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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