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真剣の手入れ

真剣というものは常に油が塗ってある。
鉄製の刀は水分や酸素と反応して簡単に錆びてしまうので、表面を油膜で覆って保護しているわけだ。
なので日常の手入れといえば、基本的にはその油を古いものから新しいものへと引き換えてやることを指す。
普段は稽古で使うたびに刀身に油を引いてやるだけでいいんだけど、時々は内部までしっかり手入れしてやる必要がある。

まずは目釘(めくぎ)を抜いて刀を分解する。
日本刀の各部品って、実は太さ数ミリのちっちゃな竹の棒一本で固定されてる。

真剣の手入れ①


バラバラになった。
左上から順に鞘、刀身、鎺(はばき)、切羽(せっぱ)、鍔(つば)、切羽、目釘、柄(つか)。

真剣の手入れ②


まずは普段は柄の中に隠れている茎(なかご)の部分のお手入れ。
ティッシュで古い油や汚れを拭き取り、新しい油を染み込ませた脱脂綿を引いてやる。

真剣の手入れ③


柄を元通り組み立ててから、刀身部分も同様に油を引き換える。
あっという間だけどこれで完了。
湿気の多い季節は怖いから、マメにお手入れしなくっちゃ。

真剣の手入れ④


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プロフィール

ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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