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型と個性

型と個性

型稽古に個性は要らない。

スパーリング主体の稽古体系ならばそれぞれの得意手を伸ばしていくことはむしろ必須であろうが、型においては徹頭徹尾、指定された条件を指定された方法で打開してゆくことのみが求められる。
そこでは個人の特性を活かした奇手を放つことは許されない。

こう書くとずいぶん窮屈に思えるが、それも型稽古から得られる理合に自分に思いつく程度の策など軽く超えていく価値があると思えればこそだ。
各人個別の得手に頼ることを許さないということは、言い換えれば型は誰しも習得し得る心身の遣い方を伝えようとしているということになる。
その技法が根源的で理に適っているからこそ、そこに個人の工夫を差し挟んでは本来の意義から遠ざかってしまう。

試行錯誤は全て、我を抑え、型の伝えんとする理合を読み解くことに傾ける。


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ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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