
『つえ』ではなくて、『じょう』。
合気道や杖道でも用いられる、長さ四尺二寸一分≒128cmの木の棒である。
打突によって相手を攻撃するための武器だが、萬葉塾ではこれを廻す稽古を好んで行なっている。
杖を廻す、このシンプルな練習法が身体を練るという点でかなり効果が高い。
力みが強く固まりがちな人は、廻すうちに次第に柔らかくほどけてくる。
反対に筋力が弱くただふにゃふにゃになりやすい人は、程良い力感をもって全身が繋がってくる。
求めるのはバルクのある肉塊というよりも、薄い筋膜で覆われた全身が靭やかに連動しているようなイメージだろうか。
もちろん、杖をいくら上手に廻せるようになっても武にはならない。
あくまで武術の技法を体現できる基礎的な身体を練るための訓練法である。
古武道萬葉塾HP
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