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日舞の先生

日本舞踊

以前、日本舞踊の小さな流派で事務員として働いていた時期がある。
その稽古場にさる大流派の先生が外部講師として招かれていたのだが、まあ気取らず話しやすい普通のおばちゃんであった。

ところがある時、内輪の踊りの会があり、そこでプロのカメラマンに撮られた舞台写真を見て驚いた。
その先生が踊っている最中を写した一連の写真が、ひとつ残らず絵画のように決まっているのだ。
常に肩の力が抜け、すっと綺麗な軸が立ち、崩れた瞬間が一枚もない。
他の弟子や自流の師範らを写したものと見比べたが、ここまで隙を見せない人はいなかった。

相手を斃すための武と美を表現する舞とでは、もちろん求められる在り様は違ってこよう。
それでも自分とは異なる分野で、確かなものを身につけてきた方だというのはよく解った。
そしてその先生は五大流派のひとつに属していたが、その中で特に高名というわけでもなかったのだ。
あの人が隠れた名手であったのか、あのくらいの踊り手はざらにいるものなのか、そこのところは存じ上げない。


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ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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