
以前、『木刀は危ない』の記事に、少年部の稽古において木刀を用いることの危険性について書いた。
当時は剣の相手は必ず大人が務めるようにしていたが、ここ半年、ついに子供同士での剣術稽古を解禁している。
最初は本人たちは大喜び、見守るこっちはハラハラしっぱなしだった。
まずは剣の扱いに慣れてきた先輩二人に、型を導く打太刀(うちだち)のやり方を教えて後輩の相手をさせる。
覚える型は何日もかけて一つずつ、すぐに気が急く彼らを抑えてとにかく丁寧にゆっくりと。
頭に木刀をもらってこぶを作るくらいのことは幾度かあったが、どうにか大きな事故もなく基本型六本をこなせるようになった。
大人相手の稽古なら多少の無茶も受け止めてもらえたが、小学生同士ではしっかりと自分の剣を制御できないといけない。
厳しい攻防と、無闇に危険な稽古の違い。
妙味を楽しむというところまではまだまだだが、自分たちで型を作っていく、という意味は何となく感じ取ってくれているようだ。
古武道萬葉塾HP
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