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10年の節目

古武道の門を叩いた日から、今日でちょうど10年になる。

10年前の8月1日、緊張しながら師の稽古会を訪ねた時、室内には師の他にすでに先輩が二人いた。
まだ稽古まで時間があったので、色々と基本を教えてもらい、なぜか勢い余った先輩に顔面チョップを喰らわされたのを覚えている。
その日の稽古は自分の理解をまるで超えることの連続で、その場にいる全員が遥か遠い達人のように見えた。

あの頃はいずれ師の下を離れ、自分の団体を持って独立することになるなんて夢にも思わなかった。
今になってみれば、それが良かったのだ。
自分自身に将来の目標を課さず、ただ上達のみを義務としていたからこそ、週に6日の稽古場通い、昼間はひたすらに自主練という日々に没頭できた。

初めて独立を意識したのは入門から3年が経つ頃、当時師範代を務めていた大先輩が独立すると発表があった時だ。
それまではなぜか、一門の長になるなんて普通の人間がやろうと思ってできることではないと思っていたのだが、目の前でその選択をした人を見て、そういう生き方があるのだと初めて気がついた。
その日以降は、変わらず技術を学び続けながら、胸の裡では自分自身で稽古会を主宰するならどのように行なうかをも考えた。
不実な弟子である(笑)

あの頃の日々と、代表となった今とでは稽古のあり方は大きく違う。
師も先輩もいない。弟子を育てる義務がある。
互いに砥石となれる門下生を育成することができなければ、いずれお山の大将になって自分の技術が腐る。
次の10年は、弟子を鏡に自らを育てる時間にしなくてはならない。


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ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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