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命の終わり

命の終わり

大学を出て最初の職場に勤めていた時だから、もう12~3年前のこと。
多摩川土手を自転車通勤していたのだけれど、ある夜の帰り道、少し前方に猫がいるのに気づいた。
自転車を止めて見ていると、猫はときおり車の行き交う土手下の道路の様子を伺い、タイミングを計ってさっと走り出て、思いっきり車に撥ね飛ばされた。
ヘッドライトの強烈な光に、距離感が狂うということがあるんだろうか?
急いで駆け寄ると、猫は道路中に血をまき散らしながらのたうち回り、最後に僕の方に顔を向けて倒れた。

で、そこからが不思議なのだけれど、眼が光った。

顔半分はひどく傷ついていたが、残った片眼がまるで中に電球でも仕込んだかのように金色に明るく輝いて、時間にすると1秒か2秒といったところだろうか、弱まってふっと消えた。
キラリと一瞬反射したとかではなくて、内側からぶわーっと光を発している感じ。

光が消えた猫はそれきり動かなくなり、亡骸は広い河川敷の草むらに運んであとは自然に任せることにした。
あれが科学的にどう説明される現象なのかはよく分からない。
命の最後の燃焼、のようなものを見たのだろうか。


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ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

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