fc2ブログ

第四回集中稽古会



半年に一度の集中稽古会、今回のテーマは『全てを中心の攻防に帰す』。
萬葉塾の稽古で最も大切にしていることを、改めて様々な切り口から深く考え直してもらった。
いつものことながら、一日のうちに各人の技量が格段に伸びていくのを見るのは教えている側も実に楽しい。
これでまた、来週からの稽古の質も大きく変わるはず。


古武道萬葉塾HP

中刀を作ろう!

最近入会した8歳の最年少会員、身長はまだ130cm弱というところ。
抜身での剣術はともかく、さすがに居合は大人と同じ尺ではまともな稽古にならないようなので、古くなった木刀で少し短めの中刀を作ってやることにした。
基本的には以前小太刀を作ったときと同じなのだけれど、今回は長さを詰めてもまだ傷んだ部分がだいぶ残るので、あえて大きく研ぎ減りさせて身幅を狭くしてやる必要がある。


先端を15cm程切り落とす。
一般に中刀の名前で市販されてる木刀より、さらに5cmくらい短くなる予定。

中刀を作ろう①


小刀と紙ヤスリで先端部分を成形していき、

中刀を作ろう②


完成!

中刀を作ろう③


刃長にして二尺に少し満たないくらいかな。
しばらくはこれで稽古して、背が伸びたら返してもらおう。


古武道萬葉塾HP

棒術の研究

棒術の研究

最近は夜毎、自宅前の路上で六尺棒の稽古に精を出している。
街灯の下180cmの白樫棒を振り回す姿を、近隣の住民はさぞ不審に思っているに違いない。
稽古と言っても、棒術に関してはそこまで掘り下げて学んできたわけではないので、まだまだ手探りの状態である。
とりあえずは廻したり、打ったり突いたり、同じ系統の杖術と遜色なく取り扱えることを目指しつつ、より長大な棒ならではの遣い方を探っている。

とりあえず、まずは棒の重量に踊らされないところまでは来たように思う。
不思議なもので、片腕で20kgのダンベルを扱える腕力があっても、1kgを少し超える程度の棒を力で制するのには苦労する。
決して体を開かず、常に自分の正中と結び、肚からの動きを起点に操ってゆく。
他の全ての武器にも通底する基本原理が、手先では遣い難い長物に接することでよりはっきりと見えてきた。

おまけに、いくら技術で扱うことを心がけてもやはり身体にはそれ相応の負荷がかかる。
動いてるうちにナチュラルにガタイも良くなりいいことずくめである。


古武道萬葉塾HP

カルチャースクール閉講

北千住カルチャー閉講

よみうりカルチャースクール北千住校にて開講していた『古武術入門』講座を、本日の稽古を以って終了と致しました。

かつて古武道を始めて間もない頃から師匠のアシスタントとして参加し、その後を譲り受けて初めて人に教えるという経験をしたのもこのクラスでした。
時に名を変え、時に休講を挟みつつ11年半続いたこの講座、決して流行りはしませんでしたが実に多くを試し学ぶことのできた場でありました。
関係者の皆様、永らくどうも有難うございました。


古武道萬葉塾HP

脱力の先

脱力を知る作業は土地を均すのに似ている。
無駄なこわばりや染みついた体癖を抜き去り、まずは混じり気のない更地を整える。

ここまででも充分に大変だが、その先はそこにしかるべき力の道筋を通さなくてはならない。
局所的な発力に頼らず、深部から身体を繋ぎ、柔らかくかつ力強い流れを作っていく。
それはただ力を抜き去るだけで得られる受身の柔らかさとは違う。
動作に際してプラスに働く身体内部のその力感を、氣と表現する人もいるかもしれない。

力に頼らないということは、どれだけ力を巧く遣えるかの勝負ということでもある。


古武道萬葉塾HP

武士の家計簿

簿記

とりわけ毎年この時期になると実感するのだけれど、身につけておいて本当に良かったと思う技能は『簿記』である。
僕はたかだか日商簿記2級を持ってる程度だが、この知識がなかったら道場の収支をどうやって取りまとめていたか解らない。
もともとは大学で履修した会計学の講義がめちゃめちゃ面白かったことから検定を受験し、加えてその後日本舞踊の稽古場の雑務・経理担当として実務に携わることができたのも幸いした。
月謝の管理や、稽古道具の仕入・販売等、必要な会計処理は全部この職場で身につけた。

是非、学校を出る前に誰もが基礎的な経理の知識を身につけておいた方が良いとつくづく思う。
人の下で働くにせよ、自分で事業を興すにせよ、最低限の仕組みを知らないとどこかで損をすることになる。
古武道なんかできなくても生きていけるから、それより簿記のお勉強をしよう。


古武道萬葉塾HP

初心者に教える

初心者に教える

ありがたいことに、ここ最近新規入会者が相次ぎ、稽古場に新人が増えてきた。
萬葉塾の指導方針としては、当然といえば当然なのだけれど、なるべく初心の内から理に適った丁寧な稽古をしてもらう、というのを心掛けている。

型稽古においてはただ何となく素早く動く、力いっぱいに強い剣を振るう、そういう雑な動きが存在してはならない。
常に自分の動作一つ一つの仕組みを問い直し、型に込められた学びを見つけるべく考え続ける必要がある。
もちろん初心者の理解度なんてたかが知れているから、そこまで体現できなくて一向に構わない。
それでも、『型で稽古する』ということのために必要な取り組みの姿勢を、早い段階で気づいてほしいのだ。

そして結局のところ、その方が後々になって教える側も楽になる。
今、始めて二年を過ぎたくらいの会員同士が、僕がさほど口出ししなくてもしっかりと型と向き合い、濃密な組太刀の稽古をしてくれている。
新人にこそ細かく稽古の筋道を説き、上達するにしたがって指導者が目を掛け過ぎずとも自ら考えて発見できるようになってもらう。
そんなのが理想かな、と思っている。


古武道萬葉塾HP

黒い木刀

黒い木刀

いつも剣術の稽古で先生が使ってる木刀みたいな黒いアレ、何だ?
って思ってる会員がいるかもしれないので書いておこう。
木材ではなく、ポリプロピレン樹脂でできた稽古刀である。

木製武具と違って打ち合ってもささくれたりせず、適度な弾性があるので相手の木刀も傷めにくいという特徴がある。
過去に二本、同種の武器が稽古中に折れるのを目撃しているので絶対に壊れないというわけではないのだが、木刀よりも耐久性が高いのは確かだ。
使い心地においてもさほどの差異は感じない、というかそれを言ったら真剣と木刀の違いの方がよほど大きい。
伝統的な武道の習わしにはそぐわない得物かもしれないが、他の会員に打ち込む機会が多い指導員の装備として大いに重宝している。


古武道萬葉塾HP

国産木刀の現状


星道ブログ 国産木刀製造の危機


引用したのは国産武道具を扱う販売業者のブログである。
後継者不足や木材資源の枯渇による、木製武具生産の窮状が詳述されている。
古武道でも多く使用する木刀や杖の国内生産が、今後ますます厳しくなっていく、という話である。

いち武道修行者としてできるのは、今ある道具を大切に遣うこと。
腕ずくで振り回さずしっかり身体を乗せて威力を出せれば、速さ、重さの割に剣は傷まない。
丁寧に技術を求める稽古をすることが、道具を長持ちさせることに繋がる。

とりあえず僕の手元には十分な在庫が確保されているので、当面はこれまで通り会員に木刀類を提供することはできる。
しかしその先は、価格の改定や材の変更、あるいは非木材製品の導入まで考える必要が出てくるかもしれない。
いずれにせよ、稽古の質を落とさぬよう、かつ会員の財布に過大な出費を強いぬよう良策を考えていくつもりなので、どうぞよろしく。


古武道萬葉塾HP

杖を廻す

杖を廻す

『つえ』ではなくて、『じょう』。
合気道や杖道でも用いられる、長さ四尺二寸一分≒128cmの木の棒である。
打突によって相手を攻撃するための武器だが、萬葉塾ではこれを廻す稽古を好んで行なっている。

杖を廻す、このシンプルな練習法が身体を練るという点でかなり効果が高い。
力みが強く固まりがちな人は、廻すうちに次第に柔らかくほどけてくる。
反対に筋力が弱くただふにゃふにゃになりやすい人は、程良い力感をもって全身が繋がってくる。
求めるのはバルクのある肉塊というよりも、薄い筋膜で覆われた全身が靭やかに連動しているようなイメージだろうか。

もちろん、杖をいくら上手に廻せるようになっても武にはならない。
あくまで武術の技法を体現できる基礎的な身体を練るための訓練法である。


古武道萬葉塾HP
プロフィール

ピンクさむらい

Author:ピンクさむらい
東京都武蔵野市にて、古武道萬葉塾を主宰。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR